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*帰国準備         〜2004年11月上旬〜


そんな風にして日々は過ぎ、PEI(プリンスエドワード島)に来るツアー客もすっかり

減ったことから、アタシはとうとう11月中旬に帰国することにした。

資金的にも日本を離れていた期間的にも、もういい加減帰るべきだよなと思っていた

ので、元々PEIでの仕事を最後の滞在にしようと決めていた。

別に今更ホームシックなんてこともないが(ホームシックにかかったことがあったか

どうか不明)、やっぱりそろそろ帰りたい。

帰ろうと決めた時期が近付くにつれ、様々な日本の食事が脳裏をよぎってヨダレを

垂らしそうになった。

焼きそばUFO・・・銀座アスターのギョウザ・・・虎屋の最中・・・でん六豆・・・・・etc。

あれやらこれやら思い浮かべてもうすぐ何でも食べられるとニヤニヤしたが、これで

愛するてぃむてぃむ(Tim Hortons)とサヨナラだと思うと、も〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんとも言いようがない程悲しくなった。

帰国すれば一応ミスタードーナッツがあるが、同じドーナッツショップでもてぃむとは

全っっっっっっ然違うのだ。

今までワーホリ記に散々出てきたようにてぃむてぃむには何度も何度も何度も何度も

助けられ、あの雰囲気や味が心の支えとなり元気の素ともなっていた。

くーーーっ、寂し〜〜〜〜!!

というワケで、帰ることを決めて以来必死でてぃむてぃむに通いまくるアタシだった。

        

雨が降ると出現       綺麗なほおずき      素敵なチコリの花

 

さて帰国の方法なのだが、ネットで散々調べてトロントやバンクーバーなどにある旅行

会社に問い合わせ、マイルが貯められる様スターアライアンス系航空会社のチケット

料金について訊いてみたところ、スターアライアンス系であるエアカナダと全日空と

ユナイテッドの中で、ある旅行会社のユナイテッドチケットが一番安かった。

でも最後くらい全日空で優雅に帰ろっかな〜・・・とかなり悩んだ。

ユナイテッドのことはわからないが、全日空とエアカナダでは比べ物にならない。

天と地、月とスッポン、てぃむてぃむとA&Wだ!

全日空の国際線にはまだ乗ったことがないけれど、きっと各シート毎にモニターが

付いていていっぱい映画が観られるだろうし、食事も美味しくスッチーも優しいに

違いない。

カンタンに言うと、エアカナダはその正反対。

ま、エアカナダは選ばないつもりだからいいんだけど。

しかし哀しきビンボー気質なので結局その最安ユナイテッドを選んだ。

ユナイテッドは乗ったことがないけど、まぁエアカナダよりはよっぽどマシだろうし。

また、「せっかくだからニューヨークを見てから帰ろうかなぁ」ともチラッと考えたが、

面倒になってやめてしまった。

ニューヨークって大都会のはず。田舎好きのアタシじゃ楽しめない、きっと。

野生のリンゴも食べ頃

 

本当はシャーロットタウンから全て飛行機で帰りたいところだが、シャーロットタウン

発日本行きチケットはむちゃくちゃ高い。最寄りのハリファックスからでも同様だった。

となると、日本行きの飛行機代が安くてなるべくPEIから近いのはモントリオールだ。

そこで11月26日モントリオール発シカゴ経由27日成田着のユナイテッドチケットを

予約した。

11月26日 8649便 モントリオール9:45発 シカゴ11:13着

        883便  シカゴ13:10発 成田27日17:25着

と決まった。

 

次にモントリオールまでどうやって行くかだが、あぁ憧れのVIA鉄道!

またはエアカナダかWest Jet か Jet’s Go(カナダ国内線航空会社、この当時は

存在したが後に潰れてしまった)でひとっ飛び、としたかったのだが、やはり安さに

負けてまたもやアカディアンラインズ&オルレアンエクスプレスのバス旅行となって

しまった。

よっぽどの長距離バス好きって感じに見えるだろうが、決して好きでこの疲れる方法

を選んでいるワケではないのだ、トホホ。

モントリオールを出るユナイテッド機に間に合うよう、11月25日昼のPEI発アカディ

アンラインズバスに乗ることにした。

あぁ、とうとう帰国かぁ・・・・。

追悼ニコちゃん

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*さよならカナダただいま日本   〜2004年11月下旬〜


帰国前の約1週間、用事でバンクーバーへ行くKさんのネコシッターをするためKさん

の住んでいる国立公園内のコテージで暮らした。

公園内には自然がいっぱい広がっていて、アタシはヒマだったので天気がいい日には

ウロウロと周辺を歩き回った。

一度、コテージ裏の茂みの中を分け入ってなんだかものすごい場所をあちこち擦り傷

を作りながら無理やり進んでいったら、突然牛の放牧場に出てビックリした。

茶色や黒の大きい牛たちが、急に茂みから出てきた妙な侵入者を発見してゆっくり

近付いてくるのでちょっとビビッた。

そのうちPEIの気温はどんどん下がって行き、国立公園の風景が寂しくなってくる上

にさらに雪まで降り始めた。

秋が来たと思っていたらあっという間に冬になるんだなぁ。

         

ゆっくり集まってくるのがミョーな迫力  これからどんどん雪が積もっていく

 

やがてアタシのPEI出発日がやってきた。

日本の知人へのお土産をイロイロ買い込んでデカくなってしまった荷物を持ち、会社

のMさんにシャーロットタウンのバスディーポ近くまで車で送ってもらった。

Kさんも見送りに来てくれ、時間があったのでKさんのお姉さんも交えてみんなで

てぃむてぃむでお茶をした。

アタシはこの後バス移動途中の街でもてぃむてぃむに行くつもりだったのでそうとは

知らなかったが、結局寄るヒマがなかったので実はこれがラスト・てぃむとなった。

それからディーポに戻り、みんなに何度も礼を言ってバスに乗り込んだ。

ううっ、日本に帰るのは楽しみだけど、でもやっぱり悲しいな〜。

そう考え思わず涙ぐみながら窓の外を見ているうちに、モンクトン行きアカディアンバス

はゆっくりと走り出し、シャーロットタウンを後にした。

 

後は本当にいつもの通りと言うのがピッタリな感じで、アタシにとっては当たり前な

ルートでモントリオールに着いた。

モントリオールのバスディーポからは、アエロバスという空港へのシャトルバスに

乗った。

朝6時過ぎで真っ暗ながらも少しずつ少しずつ辺りが明るくなるのを車窓からぼんやり

と見ていたが、昨晩は例の調子でしょっちゅうチケット拝見だのなんだのと叩き起こ

されてほとんど寝ていないにも関わらず、ちっとも眠くなかった。

そして30分ほどでモントリオールの空港に着いた。相変わらず非常にデッカかった。

9:45発のユナイテッドでシカゴへ飛ぶと、デニッシュパンとジュースの軽食が出た。

 

シカゴの空港には定刻通りに到着し、次の飛行機まで1時間ほど時間があったので

いつものように内部をウロウロと探検して周った。

なんとまぁ大きいんだろう!たくさんターミナルがあり各ターミナルへはシャトルバス

が出ていて、大勢の人々が行き交っていた。

しばらく田舎暮らしをしていたので、東京出身にも関わらずなんだかクラクラした。

映画「シカゴ」のイメージからは程遠い

 

ではそろそろ・・・と思いセキュリティチェックへ行くと、何も問題はないはずなのに

ま〜たピーッと鳴ってしまった。

今回はカバンではなくて自分に何か非があったらしい。

めちゃめちゃ怖い顔をした黒人女性にその場に座らされ、彼女の持っている警棒の

ようなモノで調べられた。

アタシは別にヤバイものを持っているわけでも何でもないので平然としていた、つもり

なのだが彼女に

「なぜ震えている?」

と詰問されてしまった。

なぜってアンタが怖いからだよ・・・と思ったがここは無難に

「さ、さぁ、キンチョーしてるからじゃない・・・・・・・?」

とオドオド言った。

なんだか冷や汗まで出てきたが、結局無事に解放されたものの、うぇ〜んアメリカ

怖いようとつくづく思った。

偏見なのかなぁ?でもやっぱりカナダの係官と比べるとアメリカの係官って絶対怖い

と思うんだけど・・・。

 

そんなこともありながら、無事成田行きユナイテッドに乗り込み、日本時間の翌日夕方、

とうとうアタシは日本に帰還した。

ユナイテッドは各シート毎にちゃんとモニターがあって、食事も美味しくて非常に満足

した。

しかし前の人にシートを思いっきり倒されてしまい、モニターが近過ぎて眩暈がした

ために映画はほとんど楽しめなかった。

初めての国際線個別モニターだったのに・・・トホ〜。

    

お約束の機内食写真

 

 

 

久し振りの成田空港に降り立ったアタシは、1年7ヶ月前に超寝不足状態でフラフラ

歩いていたマヌケな自分とは残念ながら全然変わっていないけれど、長いような短い

ような人生の中、異国の地でこれだけの時間を過ごしたことはムダではないと思い

たい。

英語が出来なくてしんどい思いをしても、それでもなんとかやってきた経験は、形に

して目で見ることは出来ないしTOEICの点数なんかで表すことも出来ない。

ただ、いつかどこかでふと自分が成長していると感じられる時があったら、それが

この旅で得た何かなのかもしれない。

 

空港まで迎えに来てくれたT氏を人込みの中で見つけ、アタシは土産と想い出の

詰まった荷物を載せたカートを押す手に力を入れた。

代わりに、肩からは力が抜けた。

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*ダメダメからの脱出 ―19ヶ月目―


ワーホリとして出発して、ちょうど1年と7ヶ月。

始めのうちは英語が出来なくても「まだカナダに来て2ヶ月だから〜」という言い訳が

できた。

しかしさすがにここまで来ると、「まだカナダに来て1年半だから〜」とは言えない。

読者の皆さんは、1年半も英語圏で暮らしているのならペラペラになって当たり前と

思うだろうが、そう上手くは行かないのが現実なのだ。

人によるんだろうけど、アタシのように英語が好きではない上にアタマが英語脳では

ない人間では、いつまで経っても上達は望めないのであった。

つまり、これが1年半も英語圏に居たのに英語が出来ないことの言い訳なんだ

けど・・・。

 

結局このサイトのタイトル通り、アタシの旅は英語ダメダメで始まり英語ダメダメで

終わったのであった、マル。

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