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*最後にピンチ

 

ジャスパーからまた40号線を通ってアタシたちはGP(グランドプレーリー)へと

走り始めた。

グランドキャッシュという小さな街を過ぎて、後は木と草とたまに牛という状態に

なってしばらくした頃、ドライバーをやっていたMY子がふと

「ガソリンがない」

と言った。

見ると確かにガソリンメーターの針がゼロの線に近くなっているではないか。

そういえばバンフを出る時ガソリン入れ忘れた・・・。

ヤバイかなぁ、大丈夫かなぁ、と二人でしゃべっていたら、後ろで寝ていた二人も

異変に気付いて前に乗り出した。

GPまであと何キロあるのかわからなかったが、もうすぐという雰囲気でもなく、一同

焦り始めた。

アタシは口では「ま、平気でしょ。あはははっ」と気楽に言っていたが、アタマの中

では女の子4人が後ろから車を押すところを想像していた。

でもこんなところで自力でGPまで行くなんて不可能だし、誰か親切な車に引っ

張ってもらうか、車を置いてよその車に乗せてもらうか・・・。

どっちにしても大変だ・・・。

 

Y子が「回転数に気を付けたらなんとかなるかも」と提案した。

彼女によると、アクセルの踏み加減を一定に保つようにするとガソリンの減りが遅く

なるんだそうだ。早過ぎず遅過ぎず中くらいの速度が大切で、止まってもいけない。

なんと過酷な。

アタシも車の免許を持ってるはずなんだけど、そんなこと知らないなぁ。

 

そこでドライバー以外の人間は一心に回転数のメーターを見つめた。

車は今までびゅんびゅん飛ばしまくっていたのに突然トロくなった。

これまでは遅い車をガンガン抜きながら「こんなに広くて車も少ないのになんで

あんなに遅いんだろうねー」とバカにしていた。

しかし今はその気持ちがよくわかる。みんな燃費を気にしていたに違いない(?)

そしてアタシたちは今まであったように自然動物が道を横切るのを心配した。

だって今、車は絶対止まれない。

 

スピートが遅くなったのであまり進めなくなった。しかしガソリンのメーターはもう

最後の線上に来ていた。

途中待望の看板が見つかり、GPまであと100Kmくらいであることがわかった。

もたないよそれ・・・と思ったが、その時点を基にしてアタシは走行距離メモリを

チェックした。

「あと90Km」「あと80Km」と読み上げ、みんな期待と不安でいっぱい。

車の中は緊迫感いっぱい。

アタシも期待したかったが、ガソリンメーターの針がゼロの線の下へ行ってしまった

時はもうダメだと思った。

 

しかし不思議なことに、ガソリンがマイナスでも車は走っていた。

いやマイナスなのではなく、メーターがあまりアテにならないということだった。

でもいつ止まってもおかしくない状態だった。

車が止まるってどんな感じになるんだろう。ワクワク・・・いやハラハラ。

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*ついにグランドプレーリー!

 

ついにGPの街が見えてきた。

こんなにもGPが大きく賑やかな街に見えたのは初めてだった。

クリークを渡って街の中に入り、走りながら目を皿にしてガススタンドを探した。

ガマンして少し走っていると、やっとガススタンドがあった。

つ、ついにやった!ガソリンだ!!

ガススタンドに入って車を停めた途端、みんなでわーっと拍手した。

ああ良かった力作業にならなくて・・・うぅぅ。

 

満タンにしてもらい、みんなでにっこり笑って旅は終わった。

いろいろ楽しかった。

     

こんなところもありましたね

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*旅の終わり

 

最後に山場はあったが、この旅行はとても楽しかった。

結局4人という人数は多過ぎずも少な過ぎずもない、ちょうど良い人数だった。

みんなの意見が一致していたのも良かった。アクティビティは乗馬とラフティング

で、ホテルは車、ということに誰も反対しなかった。

でも一番良かったことは、みんな前向きだったことだと思う。

誰も「あ〜あ、ガソリン入れておけばよかったのにぃー」といった後ろ向きなことは

一度も言わなかった。これってすごく大事なことだと思う。

 

最後にかかった費用を4で割ったが、全部込みで$200=17000円程度だった。

素晴らしい。

 

そしてまたMY子に一軒一軒周ってもらい、その都度仲間たちと別れを惜しんだ。

またいつかこのメンツで旅行が出来たらいいなぁと思う。

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