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*さよならバンクーバー 〜2003年11月8日〜
バンクーバー空港に着いた。 ここは友達の送り迎えで何度も来ているので、特に迷うこともなかった。 チェックインカウンターで「インターネットで申し込んだ」と言うと、感じのいいおじさん がパスポートを見せるだけで航空券を発券してくれた。 荷物はリュックの他に3つカバンがあり、3つ全部を預けてしまいたかったが規定で 2つまでなのを知っていた。 なので「ダメぇ〜?」とカワイコぶってみたがあっさり断られた。 しょうがないのでキャリーと中サイズのスポーツバッグを預け、黒い小さめのスポーツ バッグは持って歩いた。
11:25が搭乗時間で、搭乗券を手にしたのは11時少し前だった。 「ま、とりあえず腹ごしらえでしょう」と空いているイスに座って、親切なT子ちゃんが 持たせてくれたおにぎりを食べた。丁寧に海苔までつけてくれていて感動! アタシと違って彼女はいいお母さんになるに違いない。
食べ終わって荷物整理をした頃が既に11時15分くらいだった。 GP(グランドプレーリー)のホストマザーに何かお土産を・・・と探してみたがいいモノ がなかった。 なにせお互いカナダだから、「Canada」とか書かれたモノをあげても意味がない。 結局見つけられなかった。 「ま、いいや」と諦め搭乗ゲートへ・・・はまだ行かず、フェアモントホテルへ行ってみた。 既に11時25分だったが気にしない気にしない。 空港の端から端まで延々と歩いてフェアモントの入り口に着いた。空港内から直接 入れるようになっている。 エスカレーターで上がり、通路を歩いてロビーへ行ってみた。なかなか立派。 ソファーに座ってみたら体重・・・じゃなくてフカフカなせいでドサーッと沈み込んだ。 もっと中を探検したかったが、時間は11時35分を過ぎていたのでさすがにやめた。
また端から端まで歩いて、搭乗ロビーへ行くための手荷物チェックへと入った。 コンベアにスポーツバッグとリュックと上着を乗せ、自分は歩いて通ったらピーと鳴って しまった。 ボディチェックを受けると、どうもバンクーバーで買ったベルトのバックルが鳴るらしい ことがわかった。 まあ原因がわかったのでそこは問題なかった。 が、手荷物のほうが問題になってしまった。 ターバンを巻いたアラブ系の無愛想なおっさんがアタシのスポーツバッグを台に乗せ、 中身をいちいち出して確認しだした。 時間は出発時刻に近づいていたが、このおっさんがわざとなのかトロトロやるので アタシはイライラしだした。 「なによ、なんか文句あんのっ!?」 と睨みつけ、台に頬杖なんかついたりして「早くしろ」をアピールした。 しかしアタシはその頃気付いていた。バッグの中に眉毛カットバサミを入れていた ことを・・・。 でも知らんぷりして「失礼ね」モードを貫いていた。 しばらく捜しても何も見つけられなかったターバンは諦めて、「こっちへ来い」と アタシをモニターの所へ連れて行き、画面を見せた。 「・・・・・・・・やば」 画面にはクッキリと眉毛カットバサミが映っていた。 もうごまかしようがないので観念し、渋々ハサミを出し、そこから押し問答。 ターバン「これダメね」 アタシ 「いやでもそれいるから」 ターバン「ダメダメ、外のお友達に預けてキナサイ」 アタシ 「友達なんかいないわよ、どうせ一人よ悪かったわね」 ターバン「でもダメね」 アタシ 「いやいやそれがないと眉毛が切れないんだって」 ターバン「ダメ」 こういった感じで、ターバンは実に話のわからないオヤジだった。
「アンタねぇ、こんな可憐な少女がハイジャックするとでも思ってんの!?どーやったら こんなちっこいハサミでそんなこと出来んのよ!このマニュアル男め、そのターバン 剥いでハゲアタマ(想像)を外の空気にさらして冷やして来いっ!!」 あぁ・・・こういうセリフを嫌味たっぷりに英語で言ってやれたら・・・。 でももちろん言えず悔しさ1000倍・・・・しかしガマンするしかなかった。 怒りと悔しさでカンカンに怒ったアタシは、ターバンが出した荷物をまたカバンの中に 詰め始めた。 気持ちを言葉で表せないので態度で表すべく、「キーッなにさっ!!」というような 雰囲気でグイグイ荷物を突っ込んだ。 ターバンはただ見ているだけ。オマエが出したんだろ、オマエがぁっっ!!
最後にズカズカ歩き出し、途中わざと振り返りジト目で睨みつけてやったがターバン は全く見ていなかった。 くっそぉ、覚えてろよ〜!!
というワケで、ムカムカしながら飛行機に乗ったので全然楽しくなかった。 しかも隣の2席はテンションの高いゲイのカップルだったし(関係ないけど)。
やがてアタシの乗ったエアカナダはバンクーバーを離陸した。 当然の窓際の席からどんどん小さくなるバンクーバーを眺めつつ、溜息をついた。 バンクーバーでもたくさん友達が出来たし、海や山が綺麗だったし、いい思い出が 作れて良かったなー。 GPから上京してきた時は「都会はやだー」なんて思っていたけど、バンにはバンなり の良さがあったなー。 友達がみんな居なくなると寂しいって言うけど、友達がまだ居るのに一人だけ出て 行くのも寂しいよなー。 なんて考えていたらさっきの怒りも静まり、隣のゲイカップルがはしゃいでいるのも 気にならず、やっと景色を楽しむ心の余裕が出来た。 美しい青い空と白い雲。これぞカナダ!
晴れ女パワーを発揮して晴れにしたので、バンクーバーからどこも全て快晴だった。 飛行機は雲より下を飛んでいたので下の景色がよく見えた。 徐々にカナディアンロッキーの山並みが見え始め、以前ロッキー旅行へ行ったことを 思い出した。 あの時もこのくらいいい天気だったら全然違っていただろうなあ。念願のムースだって 見られたに違いない。 歩いてるムースも見えそうなクリアな景色
ロッキーあたりからずっと景色は雪で真っ白になった。その綺麗な地面の上に何か 虹のような綺麗なものが見え、しかし形は丸だったので何だろうと思った。 花火って上から見ると平べったいって言うから、虹も上から見ると丸いとか? 真ん中辺の丸いもの、これはいったい・・?
※これは本当に虹だそうで、こういう風に丸い虹が見られることは滅多にないらしい (読者Mさん談)
あっという間にカルガリーに着いた。ここも一面真っ白で驚いた。 バンクーバーは相当あったかいから雪なんて考えもしなかった。都会っ子で雪が珍しい アタシには大歓迎の景色だった。 荷物をターンテーブルから取り、適当にブラブラしたり雑誌を読んだりして時間を潰し、 夕方6時にシャトルバスに乗ってダウンタウンにあるグレハンディーポへ行った。 興味無い割にカルガリーの写真は色々ある かわいい両替所
カルガリーの名物が荷物をお迎え ページの先頭へ戻る
*とりあえずカルガリー
久しぶりにカルガリーのグレハンバスディーポへ来た。 あれから4ヶ月以上経ったんだな。色々あったもんね。英語だってもうダメダメなんて 言わせないぞ! とか一瞬考えたが、それは大きな間違いだった。 なにせ飛行機内のアナウンスやシャトルバス会社のスタッフとの会話など、ことごとく 理解出来なかったのだ。 しょうがない。サイトのタイトルがタイトルだからね・・・。 ロビーは広いが暗い おじさんの前に並び、後ろのドアからバスに乗る
なんとなく凹みながら、エドモントン行きのグレイハウンドバスに乗った。 珍しくテレビが付いているバスだったので、映画が観られると喜んだ。 発車前にどっかのおじさんが手にたくさんのイヤホンが入った箱を持ってバスに乗って きて、先頭に立って乗客に「なんとかかんとか」と言った。 アタシはさっぱり聞き取れなかったが、おじさんは順番に後ろに移動し始め、みんな お金を払ってイヤホンを受け取っていた。 あれ有料なのかな?それとも後で返せば返金してくれるのかな? と考えていたら、おじさんは明らかにアタシをナメて無視して行ってしまった。 みんなしてバカにしてぇ・・・・・・えーん悔しいよぉ・・・。
ふてくされて寝ているうちに、夜中12時前にバスはエドモントンに着いた。 ここで30分ほど待って乗り換え。 フォート・マクマレー(GPより北にある街)行きのバスに乗って、いよいよ第二の故郷 へ出発した。 ページの先頭へ戻る
*もう一度グランドプレーリー 〜2003年11月9日〜
エドモントンとGPの間の道は、これで3度目になる。なので特に物珍しいものもなく、 ボーッとして時々寝た。 GP着は朝6時の予定なので、ヘタに寝過ごしたらいかんと思い少し気を張っていた。 そのお陰か朝5時半頃目が覚め、窓の外を見ると「GPまであと何Km」という標識が あった。 もう着いちゃうのかと少し慌てて身支度をした。
5:45、GPのグレハン車庫にバスが入って停まった。いつもここで15分くらい停まる のだ。 アタシは懐かしさで胸をいっぱいにしながら降りて、荷物を取ってロビーへ行った。 カバンが多すぎるのでロッカーに二つ詰め込み、リュックともう1つのバッグだけ持って 外へ出ると、まだ真っ暗だった。 そして一面の雪で、めちゃめちゃ寒かった。 縮こまりながら少し歩き、一番近くのモーテルのオフィスへ行き値段を訊いた。 そこそこだった。 明日の朝は6時に出なければならないので、ホストマザーの家に泊めてもらったりして いるわけにいかない。 なのでグレハンディーポに近い安宿に1泊するつもりだった。
比較のためにいくつか宿を周って値段を聞いたが、最初のモーテルが一番安くしかも ディーポにも一番近いのでそこに決めた。 しかしチェックインは朝8時からだと言う。時間はまだ朝6時過ぎだった。 しょうがないので何かお腹に入れますかねと思い、すぐ近くのマクドナルドへ行ったが 6:30開店だったので、超ウルトラ寒い中でしばらく立って待っていた。 近くのホテルの壁に電光掲示板の温度計があるのに気付き、気温が−15℃となって いたので目を剥いた。 マ、マ、マイナスじゅうごど!!?? 生まれてこのかたそんな寒い状況はなかったはず。スーパーびっくりだ。 でも割と平気な自分がちょっと怖かった。手袋もマフラーも帽子もないのに外で立って るよ、アタシ・・・。 前々から思っていたが、やっぱりアタシはおかしい。
やっとマックが開き、あんまり好きくない朝マックを食べ、8時になってからモーテルに 戻ってチェックインをした。 部屋は結構快適で、おかしいアタシには部屋の暖房が暑くて汗をかいた。
今日は昼にホストマザーの家に行くと電話してあり、その前にプレーリーモールで少し 買い物をしたかった。 なので色々と身支度をして、昼より前に出かけた。 グレハンディーポもマックもプレーリーモールも全て至近にあってベンリ。 モールの中にある店で日本製電池などを買い、バスに乗ろうと歩いていると突然名前 を呼ばれた。 振り返ると懐かしい友達が居た。お互いビックリ! と言っても彼女にはメールで行くことを連絡してあったのだが。 とりあえずホストマザーの家に行きたいので、午後2:30にまたモールで会う約束を して別れた。 白に緑が映える 粒子が粗くあられのような雪
最寄りのバス停もそこからの道もちゃんと覚えていて、懐かしいマザーの家に行った。 マザーはとても喜んでくれたし、元気そうで安心した。 クッキーとマフィンも相変わらずだった。クッキーは微妙にアタシを覚えていてくれた 雰囲気だったので嬉しかった。 お昼をご馳走になりながら、GPを出てからのことをいっぱいしゃべった。 下手な英語でしゃべりまくるアタシも、うんうんと聞いてくれるマザーもおキャン(死語) な犬たちも、結局以前と何も変わっていなかった。 マザーの家にはこのところずっと誰もステイしていなかったそうだ。
2:30になりモールへ行くと、口コミで友達が集まってきてくれた。 なにせ小さい街なので、プレーリーモールへ行けば誰か知り合いが居るって感じ。 バスに乗っても必ず誰かに会う。 そんなこの田舎な感じがとても好きだ。 たくさんの友達と色々なことをしゃべり、午後4時に別れた。 日曜なのでバスは4時で終わりだから・・・。
その後アタシは一人でウォールマートへラジオを買いに行った。 ここはアルバータ州だから税金が安くて嬉しい。 途中懐かしい学校GPRCの前を通った。何も変わっていなかったが白い雪に埋もれて いた。 歩いているとどんどん暑くなってきたので上着の前を開けていたら、すれ違った自転車 のおじさんに驚かれてしまった。
ラジオを買ったので歩いてホストマザーの家に夕飯を食べに帰りたかったが、結構 距離がある上に雪道なので2時間くらい掛かりそうだった。 なので仕方なくタクシーにした。 チップが難しくてタクシーが怖かった昔が懐かしい。 ホスト宅で、以前仲良しだったコリアンの男の子に電話をした。昼間モールでは逢え なかったが、話したら夜出てきてくれると言う。 そこで夜9時にダウンタウンで待ち合わせをした。 夕飯を食べてマザーに別れを告げ、ダウンタウンまで歩き、久しぶりに彼に逢うことが 出来た。 近くのてぃむてぃむ(Tim Hortons)でお茶をしながらおしゃべりし、帰りはモーテル の近くまで送ってくれた。
今日は最後までいい思い出が出来て、GPまで来て本当に良かった。 いつかまた来れたらいいな。 GPのグレハンディーポ(5月の写真) ページの先頭へ戻る
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