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カナダ・初めてひとり旅 旅行記1

1.計画と出発
★おことわり★
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*アタシとT氏とモンゴメリ

アタシは今、ワーキングホリデーでカナダ滞在にすっかり慣れた頃だ。

今となっては海外ひとり旅なんてちょろいモンだが、そういえば初めての時は

本当にドキドキワクワクしたっけな。

そうだ、細かい部分はよく覚えていないので淡々とだが、当時の様子をちょっと

振り返ってみよう。

〜この旅行記はワーホリ10ヶ月目(イエローナイフ滞在中)に書いたものです〜

 

 

旅行記にたまに出てくる友人T氏は、新卒で入った会社の同期だった。

アタシ同様放浪癖があるT氏は、悩んだ挙句会社を辞めて2年間ほどバック

パッカーとなった。

 

※バックパッカー:バックパック(リュックの親玉)一つで貧乏旅行をする人々

 

ところで、日本ではドラえもんとサザエさんに次いで有名かもしれない「赤毛の

アン」。

作者はルーシー・モード・モンゴメリというカナダ人だ。

アタシは彼女の本が本当に好きで、「アン」に限らず他の作品も大量に読んで

いた。

ほとんどの話で女の子が主人公&舞台はPEI(プリンスエドワード島)だし、

内容も「最初は幼馴染の彼に愛を告白されても彼への愛に気付かず、しかし

後になって彼を失いかけた時、自分も彼を愛していた事に気付く」というシチュ

エーションまで見事に一緒なのだが、それでもアタシは彼女の本が好きだし

自然も好きなのでプリンスエドワード島の美しさに魅せられた。

高校の図書室には彼女の相当マイナーな著作までなぜかイロイロ揃っていた

のでそれを全て読み漁ったし、もちろん世界名作劇場のアニメも子供の頃全部

観た。

いつかこの島の風景を自分の目で見てみたい。

まぁ日本人のオンナの子なら誰でも考えそうなことだったが、人一倍モンゴメリ

の本が好きなアタシなら当然そう思わずにはいられなかった。

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*憧れのあの島へ行きたい     〜2000年5月〜

さてアタシの方はT氏より先に会社を辞め、アウトロー人生を歩んでいた。

母上は怒り狂っていたが。

それ以降また会社勤めをすることもあったが、その頃はフリーターだったので

休みが取りやすかった。

なので、バックパッカーと化してアメリカをフラフラしているT氏から珍しく連絡が

あり「ロス辺りで逢えるかね?」という話題が出ると、すぐそれに飛びついた。

 

T氏は、ロスで落ち合って少し一緒に旅行した後さらにアメリカを南下する、と

言っていた。

アタシは正直に言うとアメリカがキライだ。今回はせっかくだから逢いに行って

もいいが。

それよりもカナダに行きたい!プリンスエドワード島へ行きたい!!

T氏との旅行より実はカナダ行きの方に興味を持ったアタシは、ロスへ行った

後ひとりでカナダを旅してみようか、と思い付いた。

これまで海外旅行はしたことがあるけれど、カナダには行ったことがない。

ウワサだけでしか知らないが、カナダは自然が豊かで治安も良く、ノンビリと

しているそうじゃぁないか。いいじゃないの。

でも、初めての海外ひとり旅!日本でなら余裕だが、英語が全く出来ないのに

大丈夫なんだろうか??

ちょっぴり心配になったものの、ともかくネットで見つけたカナダ旅行専門ツアー

会社に問い合わせ、旅行内容と費用を見積もってもらった。

今ではこんなことは絶対にしない。自分で格安航空券を探し、自分で宿の予約

をする。ネットやメールだってあるしノープロブレム。

だが当時はそんなことを出来るはずもなかった。

 

その会社はたまたまうちの近所にあったのだが、個人旅行を専門にし、色々

アレンジ出来るのをウリにしていた。

アタシの今回の旅行は、成田からロスへ行く航空券と、ロスからカナダへ行く

航空券、そしてカナダ内の旅行全て、の手配をしてもらわなければならない。

ロスではパッカーT氏が居るからおまかせ出来る。

カナダでは絶対PEIへ行きたいが、せっかくだからその周辺の街も少し観て

みたい。

以上の内容で見積もってもらったところ、こんな風になった。

 

5月31日 成田空港 → バンクーバー空港 → ロサンジェルス空港

  <(今は亡き)カナディアン航空にて。ロスではテキトーにやる>

6月4日  ロサンジェルス空港 → トロント空港

  <以降は全てエアカナダ。機内で一晩夜明かし>

6月5日  トロント空港 → ハリファックス空港 → シャーロットタウン空港

  <半日自由行動後シャーロットタウンの街をウォーキングツアー>

6月6日  赤毛のアンツアー(色々な名所を周る)

6月7日  昼まで自由

       シャーロットタウン空港 → モントリオール空港 → トロント空港

  <日本人経営のB&Bへ>

6月8日  ナイアガラとトロント観光

  <トロントは自分で周りたいので好きな場所でドロップオフしてもらう>

6月9日  トロント空港 → 成田空港

 

料金は盛り沢山な内容のせいで結構値が張ってしまったが、どうせ行くなら

後悔の内容にしないと、と思い決めた。

ビンボーワーホリ中の今なら絶対やらないだろうなって感じだが。

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*初めての海外ひとり旅!    〜2000年5月31日〜

こうして出発の日が来た。

実は今となっては出発の時のことをよく覚えていないのだが、まぁ緊張していた

はずだ。

よく覚えているのは、出発前日にツアー会社へ航空券等の資料をもらいに

行ったのだが、アタシの代わりに入出国カードを書いておいてくれた担当の

女性が、海外ひとり旅初めてな上になんだかボーッとしているアタシのことを

かなり心配していたことだ。

 

当時はまだ「カナディアン航空」という航空会社があった。

機体の「Canadian」という文字がちょっと綺麗で、確かサービスも機内食も

特に悪くはなかったと思うのだが、この会社は後にエアカナダに吸収されて

しまったのでカナダの国際線航空会社は事実上エアカナダの独占状態に

なってしまった。

JALがANAを取り込んじゃったようなものだ。

そのエアカナダも倒産の憂き目に会いかけている。時代は変わるなぁ。

 

バンクーバー空港では乗り継ぎ案内に日本語も書かれていたりして、初めての

割にはまあまあ大丈夫だった。

しかし荷物を一度ピックアップして預け直さなければならず、これがよくわから

なくて周囲の係員たちに随分助けてもらった。

アメリカへ行く際、バンクーバー空港でアメリカの入国審査を受けることになる。

そういうシステムについてはチンプンカンプンなまま審査を受けたが、例の如く

言っていることがさっぱりわからず、なんだかアタマの中が白くなってきてボケッ

としていたらおじさんが勝手に処理してくれた。

 

矢印の通りに進んだだけなので乗り継ぎ便に問題なく乗ることが出来、やがて

ロサンジェルス国際空港に到着した。

ドキドキしながらゲートの外へ出ると、ちゃんとT氏が待っていてくれた。ホッ。

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