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翌日、Kさんは日本へ帰国した。
アタシは家で彼を見送り、それから奥さんにおにぎりを作ってもらって車で
ナイアガラへ行った。
今日はイマイチ曇っていた。
ナイアガラの滝に近付くと、ドーーーーッッという轟音が聞こえ始めた。
滝の周辺は賑やかな観光地になっていて、その中を通って車を停められる
場所を探し、奥さんには停めた車で待っていてもらいアタシの方は滝へと
歩いて行った。
滝に近付くにつれ轟音はどんどん大きくなり、ついにナイアガラが姿を現した。
うっひゃーーーーーーっっ!!
と思わず声に出してしまうとてつもなく大きな緑色の滝だった。
これがナイアガラかぁ・・・・。
大きくて深い滝壷を覗くとクラクラした。
下では小さなボートが滝に向かっていた。あれが「霧の乙女号」とかいう
ヤツか。
スカイロン・タワーという高い塔に登り、上から滝を眺めた。
いや〜とにかくすごいわ。
それから歩いて滝の周りを散策し、いよいよアタシも「霧の乙女号」に乗って
滝壷を目指すことにした。
列に並んでチケットを買い、渡された水色のレインコートを被った。
みんな同じ水色のテルテル坊主集団は順番が来るとボートに乗り込み、歓声を
上げながら滝の激しい場所へ向かっていった。
向こう岸はアメリカ側で、あっちは黄色いテルテルだった。
轟音はどんどん激しくなり、アタシはワクワクして周りを眺めた。
すると突然肩を抱かれてビックリした。
見ると隣に白人の若い男の子が居て、自分のカノジョとアタシを間違えたの
だった。
そんなドキドキな経験は初めてなのでアタシは目が点になってしまった。
そこへ本物のカノジョが可笑しそうに彼氏をつっついて教えてあげた。
途端3人で大笑い。
まぁみんな水色だからね、間違えるのもムリないわな。
なんにしても、ラッキーだった。な〜んて。
そんなことをやっている間にボートは滝壷近くまで来た。
激しい波でグラグラ揺れ、みんな大歓声。
船酔いする人はキツそうだがアタシはまるっきり平気だったので、この大迫力
スペクタクルボートツアーを楽しんだ。
少しするとまたボートは元の場所へと戻り、ツアーはお終いとなった。
こんな感じで滝を楽しんだ後奥さんが待つ車に戻り、さらにナイアガラ周辺を
周ってもらった。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクという街は可愛いがアタシのガラではない感じで、
特に見るものもないのでパーッと通り過ぎた。
ナイアガラ渓谷や花時計、世界で一番小さい教会ウェイサイド教会、色々なモノ
を売っているファームなどを見てトロントに帰った。
トロントでは市庁舎やカサ・ロマなどいくつかの名所を車で周ってからテキトー
な場所で降ろしてもらい、自分で散策した。
もうこれでカナダは最後だと思うとめちゃめちゃ寂しくて、色々歩き周ったら
イートン・センターというアタシとは無縁の高級ショッピングモールに迷い込んで
しまった。
こういう所に入ると途端に日本語がバシバシ聞こえてくる。
トロントはビルが立ち並ぶ新宿のような都会だったが、あちこちにベンチが
あって休めるようになっていた。とても感心。
途中で立ち止まって地図を広げていたら、ビジネスマンの男性が声を掛けて
くれた。
都会でもさすがカナダは違うな〜。
それからオンタリオ湖畔へ行った。
湖に沿って遊歩道があり、やはりベンチがたくさんあってのんびり出来るように
なっていた。
いい所だな〜と思いながら歩くと、トロントアイランズ行きのフェリー乗り場が
あった。
トロントアイランズというのはオンタリオ湖に浮かぶ島で、遊園地やビーチなど
があって人も住んでいる。
そこでフェリーに乗り、10分ほどでトロンドアイランズに着いた。
そこは可愛いレストランもあったが後は広大な自然の宝庫で、美しい緑の大地
に所々涼し気な木々が生い茂り、リスもちょろちょろ走る本当に素晴らしい場所
だった。
「ユートピア」ってこういう所のことを言うんじゃないだろうかと思った。
歩ける範囲でウロウロし、たくさんの水鳥が居るヨットハーバーを見たり夕日に
輝く遠くのダウンタウンを眺めたりしてボーッとした。
こうやって見るとトロントのダウンタウンはなんだかSF世界みたいだった。
トロントアイランズは本当に素晴らしい島で、アタシはもうすっかり気に入って
しまった。
PEI同様、ここもいつかまた来てしばらくの間のんびり過ごしたいな。 |